アロマテラピーに不可欠な精油は植物から抽出した100%天然のものです。ですから抽出できる精油はほんのわずかで例えば1キロのローズの精油を抽出するには3トンもの花びらが必要になるのです。
精油は100%天然ですが、体調や体質によっては誰もが安全とはいえません。肌に使用する場合は、必ず希釈して使う必要があります。
また精油によく似た合成オイルが手頃な価格で売られていますが、アロマテラピーの精油には使えませんのでご注意下さい。
香料に化学物質が使われていると、アレルギーの症状を引き起こす可能性もあるので購入時には必ず成分表を確認して、店員さんがいる場合は聞いてから購入しましょう。
トリートメントオイルは、エッセンシャルイオイル(精油)の希釈濃度が1%以下になるように作ります。濃度が高すぎると、肌トラブルの原因になるなど問題が生じる場合があります。
エッセンシャルオイル(精油)とキャリアオイルの量を計量し、トリートメントオイルを作ってください。エッセンシャルオイル(精油)の瓶には、1滴が0.05mlになるよう、オイルの粘性に応じて設計されたドロッパーが装着されています。このため、例えば50mlのキャリアオイルに対して10滴のエッセンシャルオイル(精油)を加えると、濃度1%のトリートメントオイルになります。
使うオイルの量の計算式 (50mlのキャリアオイルを使う場合)
50ml(キャリアオイルの量) x 1%(希釈濃度) =
0.5ml(エッセンシャルオイルの量)
0.5ml ÷ 0.05ml(エッセンシャルオイル1滴) = 10滴(エッセンシャルオイルの滴数)
上記計算式から、50mlのキャリオイル +
10滴のエッセンシャルオイル(精油)で
1%濃度のマッサージオイルができることがわかります。
各各材料の使用量の早見表
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赤ちゃん、子供のトリートメントについて
体重が軽く、お肌がデリケートな赤ちゃんは、大人よりもエッセンシャルオイル(精油)の影響をより大きく受けます。3歳未満の赤ちゃんに対しては、エッセンシャルオイル(精油)を使わないようにしてください。スキンシップなどの目的でトリートメントを行う場合は、エッセンシャルオイル(精油)は使わず、キャリアオイルのみで行うようにして下さい。
3歳以上6歳未満ののお子様に行う場合、エッセンシャルオイル(精油)濃度は大人の場合の1/3程度(0.3%)、6歳以上、12歳未満のお子様の場合、半分程度(0.5%)を目安にして下さい。
12歳以上のお子様には大人と同様に、濃度1%で行って大丈夫です。
浴槽に適温のお湯を張り、湯船に入る直前に5滴以下の精油を落とし、お湯を良くかき混ぜて入浴してください。リラックス目的であればぬるめのお湯に15分程度、活性化目的であれば
熱めのお湯に短時間入浴しましょう。
・良質な睡眠/ラベンダー、カミルレ
・血行促進・筋肉痛/マージョラム
・月経前不調PMS/ゼラニウム
・落ち込み・緊張/イランイラン
・集中力/ローズマリー
・ダイエット/グレープフルーツ
直接入れる時の注意
精油は水に溶けにくい性質があります。場合によっては、植物油等で希釈して使用するとよいでしょう。精油の種類によっては、肌に刺激を感じる場合があります。万が一、肌に何らかの刺激を感じた場合はただちに洗い流しましょう。
アロマポット、オイルバーナー、ディフューザーなどの芳香拡散器を用います。
部屋の広さ、通気性などを考え精油の量は加減して1~5滴程度を水を張った上皿に落とします。