私たちが健康に生きていくためにはなくてはならないのが安心・安全な食事です。
平成13年9月、日本で最初のBSE(牛海綿状脳症)発生以来、食の安全に対する信頼が大きく揺らいだ事態を受け、平成15年7月に国民の食の安全を守るための法律「食品安全基本法」がつくられました。この食品安全基本法ができたことで日本もようやく消費者側にたった食品の安全基準がうたえわれるようになりました。
BSEに端を発し、食品の安心安全への関心が高まる一方で、花粉症、アトピー、シックハウス症候群、化学物質過敏症、不妊などの問題がクローズアップされてます。
生活することすら困難になる深刻な化学物質過敏症は国内で既に100万人を突破したと報告があります。
その原因として、化学物質による大気汚染や食物の残留農薬、硝酸態窒素などが原因物質と推定されることから、食品にあっては、農薬や有害化学物質を排除した安心安全な食べものを求めるニーズが高まってきました。
また、母乳から残留農薬や環境ホルモン、ダイオキシンなど有害物質が検出されるようになったことから、妊娠期の母親は特にこういった問題に敏感になってきました。
食品安全委員会ができて、これまでよりは多少安心になったとはいえ、私たちの健康は自分で守らなければならない時代です。
そういった中、日本でも2001年に先進国に約21年遅れて化学的に合成された農薬や肥料を使用しない栽培方法である「有機JAS」制度が始まり、生産至上主義から「安心・安全な食」「環境保全」を目的とする生産へ大きく生まれ変わることとなったのです。
私たちが生きていくうえで絶対に避けられないのが食糧です。毎日摂取せねばならない食品が病気の原因であったとしたら・・・考えるだけで悲しくそして怖いものです。
マクロビオテック、食育、スローフードなど
食品に関するいろいろな考え方がありますが、基本は、
農薬や化学肥料を使わない健全な食材=オーガニック(有機)の食材にあります。