有機空間は有機JASに基づいて設計管理された空間をいいます。


この認定を行ってるのはNPO法人エイサック(ASAC)です。この認定は国の認定ではなく、あくまで独自基準のものですが、ASACが有機JASの登録機関であることから、有機JASにおける作物などの保管、貯蔵、調整などの作業スペースにおける空間規格を応用したものといえます。  

 

化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CSが100万人を突破したという統計があります。


CS
の6割は室内空気汚染、いわゆるシックハウス症候群です。

 

自宅や職場、学校などの新築、改修、改装で使われる建材、塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)などが、室内空気を汚染するのです。

建築物自体だけでなく、室内で使われる家具、殺虫剤、防虫剤や、喫煙なども室内汚染を引き起こし、CSの発症原因になります。


室内、屋外を問わず盛んに使われている有機リン系農薬(殺虫剤)は、さまざまな毒性(神経作用、アレルギー悪化、視力低下など)が指摘されています。


有機JAS認定はそのほ場や農産物だけが有機ではなく、農産物を保管しておく倉庫や運搬過程も有機性を確保せねばなりません。その考えをもとに施設(建築)全般にいかしてるのが有機空間といえます。

 

 

※化学物質過敏症は、日本ではCSとも呼ばれますが、欧米ではMCSMultiple Chemical Sensitivity=多種類化学物質過敏症)の略称のほうが一般的です。

ASAC(エイサック)

岩手県認定認証機関である
環境保全型農産物生産・加工・流通認証協議会の英名で
ssociation forSustainablegriculturalCertification
を略したものであると同時に、アクシス監査・認証システムの英名AxisSystem foruditing andCertificationを略したもの。又、その双方の意味がある。